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日常を綴りながら灰色楽団とバジル君へ愛を捧げる同人日記です。時折生物注意。
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慣れることと忘却することのどちらが辛いかと問われ、即答出来なかった自分を思い出したので忘却することにした。
要するに、恥であり、悔しく、それほどまでな自身を嫌ったのである。

「なあ」

声が聞こえたので、無視を決め込んだ。
これは慣れた行為に当たると、予想の範囲内で答えるが思考からは捨てた。

「なあ」

二度目。
流石に振り向いた。

「何よ」
「振り向かねえから、なんかあるのかと思って」
「何もないわ」
「見てえだな」

コンはそれきりで、用意されたばかりのアールグレイに口を付けた。
因みに、洒落た真似をしたのか私の紅茶はレディグレイである。
仄かにオレンジ畑が広がる。
波長。

「ジョーの視界に僕が入れば良いのに」

アールグレイを注ぎながら、モンブランが口を開く。
不可解な匂いだ。

「モンブランて、そればっか」

コンが苦笑した。
注ぎたての温かい湯気が室内に木霊する。
反響。

「僕はジョーを愛してますから」

洒落にもならないと、柑橘を吸い込んだ。
全ては慣れに結束されるのだと、言葉の冷酷さが伝えた。

area。
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積み木に世界の向こうまで見える丸い空洞を作る。
この場合に使用する器具は何でも構わない。
一般的と言われるものを挙げても構わないが、あえて私はハンマーを振りかざし穴を作ることを提案する。
積み木が崩壊したのならば、またハンマーを振りかざせばよいという、至極端的な行為なのだが、面倒だと言う人は穴を掘るためでもなく、ただ一直線にネジや鉄の器具を振り落とすなんとも不合理な機械を使っても良い。
ともあれ、穴が空けば良いのだ。
これに対し、私がハンマーを使った理由としての証明に至る記述が生まれるのだが、生まれた空洞にテグスを通す。
また、それを数珠繋ぎにする。
手間を考えれば、当初の時間など省いても良いのだ。
しかし、あるいは積み木よりもテグスの方が数倍も感覚を空けて長々と繋がれ、果てに積み木がテグスに固定されたのならばテグスの数珠繋ぎになるのだろうか。
これは妙案であると、久しぶりに外を見る目を変えた。
ドアが開く。

「ジョー、今月の…」
「お茶はダージリンにしたよ」
「ええ」
「今、何を考えてたの?」
「モンブランには意味がない事よ。パラドックス」
「パラドックスて逆説だろ?てか、俺の話を、」
「うーん。でも、ジョーの視線を外せる話には興味があるなあ」
「暇人ね」
「たまには足し算じゃなくて割り算しようとしながら紅茶を用意したら、メープルが切れてたんだ」
「メープルが好きなのはモンブランでしょう」
「まあ、丁度良いことにコロちゃんが英国にある大使館の国旗が欲しいと呟いていたから、頼んじゃった。お使い」
「英国の紅茶は久しぶりだわ」
「コロちゃん、目が良いから僕も楽しみ」
「だー!もう!てめえら話を止めて少しは来客に目を向けねえのか!もしくは俺が筋道を1から10まで並べて説教すんぞ、または丸一日俺なりの理屈と理性と常識を駆使しながら納得するまで話つけてやる」

訪問者、コンが怒号を撒き散らす間にモンブランが紅茶を私の机におき、手短な椅子に座っていた。
私はといえば、程よく冷めた紅茶を飲んでいた。
先ほどまでの会話において、どの台詞と同時にこれらの行為が行われたのかは省略とする。
私は、紅茶を飲んだ。

「後者」
「なんだ、耐久力ねえのに意外に話聞く気あるんじゃ、」
「後者だと聞き流せるしね」
「…てめえらあ!」

さらりと告げたモンブランに、私は時として言わなくても良い言葉を再度理解した。


オリジナル小説、areaより。

オリジナル小説「area」のお話。

例えばの言葉を連ねてみるのだが、脳がぶっ飛んだような架空が広がり一種のトラウマになった。
彼女が言うには、それこそが何よりも面白いらしいのだが、果たして自分には理解出来なかった。
初めから「面白い」という類いに属す言葉を知らなかったとしても同意語になる。
「面白い」とは何なのかを彼女に尋ねた時があった。
彼女は笑いながら迷いもせずに、「アーメン」祈りを捧げた。
皮肉を含んだ眉は寄せられ、僕も何気なく懺悔の言葉を返す。
それきりよ。
それだけよ。
例え用のない塊に名付けた彼女は、相変わらずつまらなそうだった。
何がそれほど彼女の心を虚空で満たし、はたまた貪欲にさせるのかは理解し難かった。

「最近の発見」

徐に彼女は口を開く。
僕はジンジャーティーを、イタリアから取り寄せたカップに注いだ。

「今、100年に一度のつなみの中にいるの」
「ああ、金融のお話だね」
「なんだと思った?」
「例えば、庭先の金木犀が枯れた話かと」

笑って誤魔化す僕に、彼女はそれもあるのかと窓を見た。
しかし、僕は彼女の発見を聞いていない。
続きを促す様に、然り気無く彼女の視界の範疇にコップを置いた。

「100年って、英語だとone century になるの」
「一世紀。当たりでもなく外れでもなく、聞き覚えのない言葉だ」
「それなのよ。私達とあちらでは何が違うのかしら。今まで100年と思っていたものが、演説でははっきりと世紀だなんて…。愕然としたわ」
「字幕見ないで演説者の言葉に耳を傾ける人は珍しい部類じゃないかな?」

実際に、今まで彼女がニュースの字幕に目を通した姿を見たことがない。
苦笑して、僕は紅茶が冷める前にと蓋をした。

―――今回の報告書」

私はコピー用紙に印字された文字の間違いを探しながら口を開く。
大抵、私の仕事に間違いなどないので訂正はしなくても良いだろう。
実家に送るためにファイリングしていると、報告書を読み終えたモンブランが口を開いた。

「これには僕とジョーの愛の語らいがないよ」
「初めからないでしょう」
「うーん。きっぱり」
「煩わしいのは嫌いなの」

レポート用紙の端を揃えて、白いファイルに押し込めた。

「ねえ、ジョー」
「何?」
「頼られてる時は煩わしくなるけど、自立した姿を見ると寂しくなるね。昔は僕が報告書の手伝いしてあげたのに」

拗ねるモンブランに、私は笑った。
あっけらかんとした私の姿は清々しく見えるようで、モンブランは口を尖らせる。

「報告書に訂正」
「何処?」
「僕はジョーをもっとよく見てるよ。大好きなんだもん」
「却下」

私はそういう感情を見放したのよ。
理由を知っているからか、モンブランは異論を唱えず呟いた。

「それにしても、僕はこんなこと考えてるのかなあ。ジョーの中で」

答えを見つけるのが面倒だったので、聞いていないふりをした。

どことなくナイーブでシャープな気分になったので、ガサガサ模様替えをしてみましたー。
すいぼつしょうじょ様という素材サイト様があるのですが(当サイトにもリンクが張ってあります詳しくはアナザーへ)…ひっさしぶりにネサフをしたらキュンキュンしました。
人形は昔から苦手なんですが、少女様の写真センスと言葉にはキュンとします。
そういえば、前はこんな画像をよく使用していたなーと思い出しながら編集。
勢いあまってカカライズの方も少しいじくりました。
なんだか、テンプレ増えていて見やすくなった!

さて、そろそろ小説を書きたいなーと思う時期がやってきました。
オリジナル小説のジョーとは別に、最近はマスターとレートと苺という子達が頭の中で日々アイスを作っていますそこまで甘いものが食べたいか。←太った

「人間とは自分の中に逃避する術を見つけながらも、責任や自身の過剰な期待によって外見に対する畏怖を感じ、しかしどこかで被害妄想を感じながら生きる存在である」
「人間とは社会からの見解を恐れるばかりに自分にとって都合の良い行動を選ぶものであり、弱さを見せることで自分を加護し、人や社会からの圧迫には逆らえない存在である」

というのがテーマで!←国文学か
…因みに、水曜日の国文学を休みましたが何か。サボりましたよ…。
今日もだるいのでサボったら、案の定雨が降りました。
こんなものです。
低血圧人間は、雨が降ると気分がすさまじく悪くなるのです。
最低で73の69でした。
ん、今日も気分が悪くて眠れそうにないのでマスター…マイスター…my ☆?…マイスターの方が面白そうだなあと思いつつも、人間とは何かについて奮闘しながらオリジナル小説用のブログを新しく立ち上げようとおもいま。
こっちは自分の勝手気ままなので公開はしないかと。
その前にオリジナルサイトで短編連載している「area」の方が自分の勝手気ままですが!
ジョーなんて本当に僕の言葉を代弁してくれますね。
一番好きな台詞は「脳は所詮、電気信号の塊よ。脳のデータを入れ替えるわ」というところです。
あれ、これはジョーの台詞じゃない。←

そういえば、今日は「古本市」とやらに行ってきました。というか、遭遇しました。
凄い!岩波書店!岩波!岩波!新潮社まであるぜー!
と大発狂しながら、昭和20年代の本をウハウハと漁っていました。
個人的に欲しかった梶井基次郎の本が岩波で手に入って嬉しいです。
あの古本の匂いが好きなんですよ…。
図書館レベルにあるような本まで売ってるんですよ!もったいない!
思わず、岩波のハードカバーの本を三冊も買いました。一冊100円!わお!

ところで、まささんが面白いって言ってた中国の本なんだっけ…。
貸してくれるって言ってくれたんだけど、ヘルマンヘッセ読んでたんで断っちゃって、昨日ギーベンラート氏に感動しながら「車輪の~」を読み終えたのは良いものの、気になって気になって気になって。←
古本市にはなかったんですよ…三国志はあったのに!持ってるよ!
ん、ネットに繋がる頃だと思うのでまたネットでお話ししたい、な!>凄い長い私信

久しぶりに「area」が書きたくなったので乱文を残して去ろうと思います。

呟く意味さえ忘れた。
言葉の意味さえ無くしたものが放つのは声にもならないただの騒音。
しかし、また、音にもならないと言う。
ああ、違うの。
発するものは形を持たずに個体としても成立出来ず、ガボッ、いや、少し、アガッ、ああ、もっと、波長を鳴らして募らせて、このものを捕らえて放さないで、叫べたら楽だった。
ガッ。
それきり。
留まるそれは思念を持たない有機物。
吐き出すこれも有機物。
ッ。

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詳しくはこちらの前略プロフにて。
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