忍者ブログ
日常を綴りながら灰色楽団とバジル君へ愛を捧げる同人日記です。時折生物注意。
[984]  [983]  [981]  [980]  [979]  [978]  [977]  [976]  [974]  [973]  [972
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


慣れることと忘却することのどちらが辛いかと問われ、即答出来なかった自分を思い出したので忘却することにした。
要するに、恥であり、悔しく、それほどまでな自身を嫌ったのである。

「なあ」

声が聞こえたので、無視を決め込んだ。
これは慣れた行為に当たると、予想の範囲内で答えるが思考からは捨てた。

「なあ」

二度目。
流石に振り向いた。

「何よ」
「振り向かねえから、なんかあるのかと思って」
「何もないわ」
「見てえだな」

コンはそれきりで、用意されたばかりのアールグレイに口を付けた。
因みに、洒落た真似をしたのか私の紅茶はレディグレイである。
仄かにオレンジ畑が広がる。
波長。

「ジョーの視界に僕が入れば良いのに」

アールグレイを注ぎながら、モンブランが口を開く。
不可解な匂いだ。

「モンブランて、そればっか」

コンが苦笑した。
注ぎたての温かい湯気が室内に木霊する。
反響。

「僕はジョーを愛してますから」

洒落にもならないと、柑橘を吸い込んだ。
全ては慣れに結束されるのだと、言葉の冷酷さが伝えた。

area。
PR


この記事にコメントする
name
title
color
mail
URL
comment
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー 
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新記事 
(02/03)
(01/29)
(01/28)
(01/19)
(01/18)
プロフィール
想藍歌:
バジル君と灰色が大好きです。
灰色について語っている時は無視してあげてください。お願いします。
詳しくはこちらの前略プロフにて。
最新コメント
[11/17 想]
[11/16 茉]
[07/28 想]
カウンター
アクセス解析


忍者ブログ [PR]