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「眠れないとき、ですか?」
突然の質問にバジルは首を傾げた。
目の前には心持ちどこか沈んだように俯くツナいた。
「沢田殿、もしや眠れないのですか?」
それは一大事だ。
思わず心配そうな声をかけたバジルに、慌ててツナは首を横に振る。
「あ、いや、俺じゃなくて…」
「すると、どなたか心配なかたが?」
「誰と言うわけでもなくて…」
言いにくそうに、ツナは苦笑した。
その返答の曖昧さに、バジルは再度首を傾げてしまう。
本当に突然、なんの質問なのだろうか。
「バジル君は眠れないときどうするのかなって」
ただ、それだけ。
当初の質問を繰り返したツナにバジルはとりあえず頷いた。
「拙者でしたら、眠れないときはぼうっとします」
「…そっか」
ぼうっとしているだけでは眠れないときもありそうだけれど。
ツナのそんな言葉に答えるように、バジルは微笑んでつけたした。
ツナが眠れずに困っているときに見たら、すぐに子守唄代わりになりそうなほど安らかな笑顔でバジルは言った。
「あとは、沢田殿のことを考えます」
「え」
「何故だか、とても幸せになって眠れるんです」
平然と言ってのけたあとに、「何故でしょう?」なんて。
それはバジルが本当に理解していなくての行動なのだかどうなのだか、判断に困る。
だから、ツナはただ赤面した。
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腕が疲れてきたのです…今度修正を。うん。
明日に続きとか書けると嬉しいのですけれど…うーん。
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