恋愛感情って、なんだっけ。
ポツリとした言葉に答えないのが、当然とばかりの空間を作る。こたえなんてないのと誰かが笑う。ニュアンスを変えた。こたえるはずなんてないの。意味がわかるかと笑われた。それだけ。
「…ああ、でも、しかし」
「可笑しい組み合わせ」
呟いた言葉に声がようやく反る。久しぶりに成り立つ会話に、耳が何秒かぶりに反応をする。
「確かに、可笑しい」
「でも、しかし。二つとも英語ではbutにあたる」
「but butは、つまり何になるのか」
「おおよそ、つまり。Soにニュアンスが似てる」
「かもしれない」
だが、答えではない。単純に、文章が曲がりながらも直結しているにしか過ぎない。
「話が逸れた」
「気づいて修正するかを見ていた」
「どっち?」
「後者」
修正の道を選ばなければ続く無駄な時間。失笑。
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