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日常を綴りながら灰色楽団とバジル君へ愛を捧げる同人日記です。時折生物注意。
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徹夜をしたら、午前中に寝たほうが良いそうです。
それを知っておきながら、昼寝をしました…。馬鹿です…。また今夜眠れなくなるのですよこれ…。いや、でも、昼寝は私の日常で…うう。

とりあえず、お盆飾りの棚(?)を作りました。
殆どお母さんが作りました。
私は光るキラキラなのを組み立てたりしただけです。アバウト。
そして昼寝から起きて早々、組み立てられたお盆飾りにキュン。
線香も立てずにチーンと沢山鳴らして「お父さーん早く帰ってきてよー」と半ば「やる気あんのかこいつ」状態で座布団に寝転がっていました。どこまでが無礼になるのか勉強してこようと思います。駄目だ私。
去年の三回忌なんて超ハイスケジュールにまささんまでつき合わせてしまいました。その節は本当にお世話になりました。(深々)>私信
しかも明日は朝からお父さんとお爺ちゃんを迎えに行くのは良いものの、そのあと私は部活の先輩達(※大学二年生)(※全員男)と一緒にカラオケの予定です。駄目だ私。情けない娘に育ったと思いました。でも、私に遺言を残してくれたのかわからない今ではなんとなく複雑な反抗期です。

暇つぶしにオリジナル小説。
たまには「area」ではなく「先生」の方で。
こちらはあんまり配役が決まってなかったりします。

―――
心から泣くという行為を、とても羨ましいと思った。
私には、そんな感情がないと思っていたから。
私は、目の前で平然とお茶を飲んでいる少年に対し口を開いた。

「どうやったら、心から泣けるの?」
「は?」

素っ頓狂な声を出し、少年は私を見る。

「正気か?」
「失礼ね」
「…馬鹿か」
「何よ、馬鹿って」
「馬鹿だからだろ」
「馬鹿って言ったほうが馬鹿なのよ」
「知るか。馬鹿」
「貴方の方が馬鹿ね」
「…バーカ」
「…先生、この子の方が馬鹿ですよね」
「あ、てめ、柊先生に頼るの反則だぞ?!」
「知らないわよ、バーカ」

ふいと顔を背けた私に、少年は納得いかないという顔をする。
私は、してやったりとほくそ笑んだ。
そんな私達の姿に、先生はぽかんと口をあけている。

「…いや、どっちが馬鹿だなんて僕には決められないから」

ようやくの言葉に、私達は顔を見合わせて苦笑した。
どうしようもない言いあいには、決着が必要だ。
決着を適当につけてくれる先生には、いつも感謝しているのは秘密。
二人とも、多分、感謝していると思う。多分。
私は、笑って先生に尋ねた。

「先生は、心から泣いたことってありますか?」
「あるよ」

さらりと先生は答えた。
それがあまりにも一瞬だったから、私は目をぱちくりとさせてしまう。
少年は感心したようだった。

「へぇ、先生も泣くんだ」
「僕は血も涙も無い訳じゃないし。君達よりは、年を取ってるからね」
「じゃあ、俺達も年を取れば心から泣くの?」
「さあ?僕の両親は、泣かなかったから」
「先生にも両親いるんだ」
「知ってるだけだよ。記憶にはない」

先生の言葉に首を捻る私。
見かねて、先生が補足した。

「知っているから記憶にあるわけでもない。記憶にあるから知っている。十分必要条件の、片方だけが満たされてる感じだね。とても、不思議で曖昧なことだとおもうよ」
「そういうものなんですか」
「うん」

私は曖昧に「はあ」と頷いた。
先生は苦笑すると、私が用意したコーヒーに口をつける。
そして、小さく口を開いた。

「涙腺には限界があるからね」
「涙って永遠に出るものじゃないんですか?」
「いや、溜められる量が決まってるんだよ。そのタンクが空っぽになれば、涙も止まる」

「それが涙が枯れるまで泣くってことかな」と先生はまたコーヒーを飲んだ。
私は涙のタンクが想像できずに、首を捻る。
一瞬、タンクの刺青でも彫ろうかと考えたが、それでも涙は流れるだろうから止めておいた。
少年は、まだ納得していないような顔をしていた。

―――

微妙な終わり方…げふん。
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バジル君と灰色が大好きです。
灰色について語っている時は無視してあげてください。お願いします。
詳しくはこちらの前略プロフにて。
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